Acetaminophen’s diary

化学に関すること,TeXに関すること,ゆきだるまに関すること。

Windows への TeX インストール(簡単 W32TeX・前編)

以下の方法は2015年7月18日に問題なく行えることを再確認しました。2015年7月11日のインストーラ更新で SumatraPDF という PDF ビューアのプラグインが混入しましたが(元は作者のミスです)、特に害のあるものではなくむしろ Adobe Reader より軽快な PDF …

TeX/LaTeX の心構え:入門者から上級者まで

今回は、TeX/LaTeX に関わる方すべてに読んでほしい記事です。まだ触れたことがなくてこれから TeX/LaTeX を始める方にとっては必読だと思いますし、そもそも TeX/LaTeX を知らない・使うつもりはないという方にも「これだけは知っておいてもらいたい」こと…

ブラウザで動く便利な化学系ツール

最近、各所で JavaScript を利用して Web ブラウザ上で動くアプリケーションを探索し、こまめに紹介してきた。 化学系でコンピュータを上手に使う Open Babel Webdepict (Emscripten)(作者のブログ) Rasmol.js 2.6.4(作者のブログ) Wikipedia に関連した…

単位展に行ってきた

今日、おもしろいとうわさの「単位展」に行ってきた。 企画展「単位展 — あれくらい それくらい どれくらい?」 会期:2015年2月20日(金) - 2015年5月31日(日)休館日:火曜日(5月5日は開館)開館時間:11:00 - 20:00(入場は19:30まで)主催:21_21 DES…

Wikipedia に関連したニュース

今日発見した、Wikipedia 関連の話題を紹介。 1. Wikipedia 日本語版も PDF ダウンロードが可能に 2. Wikipedia から化合物を構造式で検索できるサイト 特に 2 つめは注目! 最近流行りの JavaScript を使用して制作され、substructure や similarity からの…

TeX2img (Windows/Mac) の動作の詳細(改訂版)

【最終更新:2015-03-26】この記事は TeX2img の画像変換に関連した処理の解説であり、Windows 版 1.5.0 以降と Mac 版 1.9.2 以降において有効である。以前のバージョンはこちら。(追記:2015-07-20)本日公開の TeX2img for Mac 1.9.4 で若干の変更箇所あ…

Ghostscript のこと(3):新しいアウトライン化の知見

以前の記事で、2回にわたって Ghostscript のアウトライン化の挙動を考察した。しかし、TeX2img をアップデートするにあたりもう一度検証したことで、いくつかの知見が新たに得られた。 高解像度・低解像度とは? 第1回の記事で gs9.14 以前の epswrite の場…

化学系でコンピュータを上手に使う

ケムステ記事のご案内 ケムステに最近 3 本の記事を投稿した。 分子構造を 3D で観察しよう (1), (2), (3) | Chem-Station (ケムステ) 分子の 3D モデルを Jmol で観察し、それを PDF に埋め込むという手段を、化学系の読者に伝えることが目的*1。僕が以前書…

TeX2img で任意の TeX エンジンを指定するために

【最終更新 2015-08-23 04:10】TeX ソースの処理スキームおよびその活用法の網羅的解説。Windows 版 1.5.6 と Mac 版 1.9.8 に対応済み(一部のスクリーンショットを除く)。 TeX2img の機能拡張! TeX2img の開発が進み、特に Windows 版 1.4.0 と Mac 版 1…

3D プリンターデビュー!

実は先日、研究室に 3D プリンターがやってきた。 こちらがその CubePro だ。箱の中の右側に見える丸いものが樹脂のカートリッジ。

TeX のフォントの文字一覧表:testfont

昨日の記事で、CountriesOfEurope というフォントを紹介した。しかし、実際にフォントであるということがにわかには信じがたい。そこで、TeX で「あるフォントに含まれる文字の一覧表」を作成して、証明してみる。ただし、そもそもフォントの一覧表を作った…

ヨーロッパの地図をフォントとして出力:CountriesOfEurope

昨日の記事が好評なようなので、もう一つ、ネタパッケージの紹介。ヨーロッパの地図を「フォント」として出力するパッケージ CountriesOfEurope である。 CTAN: Package countriesofeurope パッケージと Type 1 フォントが一緒に配布されていて、TeX Live に…

段落を好きな形に:shapepar で遊ぶ

なんとなく思いつきで、気の利いたメッセージカードを作れそうな LaTeX パッケージを紹介する。shapepar パッケージである。 このパッケージは、文章の段落の形を何かの図柄に整形するという機能を持つ。標準でサポートしている図柄は熊澤先生のページで既に…

PDF を扱うツールいろいろ(2)

今回は PDF の編集を行うツールの紹介。前回は PDF の閲覧と作成だったので GUI ツールを紹介する方針で書いたが、今回は編集(特にファイルの結合・分割・順序変更・回転・抽出・削除、文書のプロパティの編集、パスワードの設定)なので GUI がそれほど重…

PDF を扱うツールいろいろ(1)

自分が PDF を作ったり見たり編集したりする際に、どんなツールを使っているかを片っ端から紹介してみようという企画。主に「フリー」のツールを紹介する。今回は PDF ファイルの作成と閲覧を GUI で行うツールの紹介。 PDF ビューア Adobe Reader 定番の PD…

タンパク精製と特殊組版の「牛耕式」

タイトルからはどんな記事なのか想像がつかないはずなので、まずはタンパク質の例を一つ。見覚えのある方もいるだろう。 この図を見て何のタンパク質かすぐに分かったとすれば、おそらく本当に「分子モーター」に関連する研究分野の方であろう。発表スライド…

役に立つかも?なパッケージたち

TeX

TeX & LaTeX Advent Calendar で実際に投稿した 化学構造式のための自作パッケージ ともう一つ、最後まで案として残っていた記事をポイッ!というわけで 「もしかしたら役に立つかも?」というパッケージたち を紹介する。今回は「noconflict」「macroswap…

ケクレのベンゼン150周年!

前回の2015年最初の記事では「国際光年」に関するサイトをいくつか紹介した。今回はもう一つ、化学の歴史にとって重要な年であるので、もう一本書かずにはいられない。 それはもちろん ケクレがベンゼンの構造式を提唱してから150周年 ということである。 (…

あけましておめでとうございます!

さあ、2015年になった。今年は「国際光年」だ。 国際光年とは | IYL2015-JAPAN International Year of Light - Home 2015年は国際光年! というわけで、現在上野の国立科学博物館で開催中の「ヒカリ展」にも一層多くの方が訪れることだろう! 以前僕のブログ…

化学の歴史:化学構造式の成り立ち(1)

今回からときどき、このブログで「現代化学史」という本に関連した話題を書こうと思っている。 現代化学史: 原子・分子の科学の発展 作者: 廣田襄 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会 発売日: 2013/10/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る こ…

メリークリスマス!

今日で TeX & LaTeX Advent Calendar 2014 をはじめとするアドベントカレンダーは最終日。いくつか読んでいたのだが、よく訪れたのはもちろん TeX/LaTeX だ。 いつもどおり XeLaTeX で出力(PDF はこちら:Google)。

TeX2img のすゝめ:詳しい使い方(改訂版)

【最終更新 2015-08-23 04:20】この記事は TeX2img の使い方の網羅的解説であり、Windows 版 1.5.6 と Mac 版 1.9.8 を基準に説明している。以前のバージョンでも参考になりうるが、一部機能は異なる。特に理由がない場合は最新版への更新を強く勧める。以前…

TeX2img のコマンドライン版の使い方(改訂版)

【最終更新 2015-08-23 02:50】Win 1.5.6 および Mac 1.9.8 に対応。この記事は TeX2img のコマンドライン版の使い方を解説したものである。以前のバージョンを解説したアーカイブは別ページに残してある。 このブログではおなじみの TeX2img について、今度…

「化学構造式を LaTeX に取り込むパッケージ」の補足

昨日の補足。この chemobabel.sty は、\smilesobabel だけを定義した smilesobabel.sty というパッケージ(個人的に12月1日から制作開始)をもとに、急遽 Advent Calendar 用に12月4日から本格的に作業を始めたにすぎない。しかも、パッケージを作っていた時…

誰でも簡単! 化学構造式を LaTeX に取り込むパッケージ

これは TeX & LaTeX Advent Calendar 2014 の8日目の記事です。昨日は abenori さんでした。明日は tex-ut-tex さんです。 これは今日の日めくりカレンダー。何もわからない笑(というか合ってる?) 今日8日目はちょうど TeX ユーザの集い 2014 から1か月…

Marvin Sketch で化学構造式を描こう!

以前「化学のおすすめソフト (2014-09-01)」という記事で紹介した構造式描画ソフトの中から、今回は Marvin Sketch について紹介する。Marvin Sketch は Java ベースのソフトウェアで、Marvin Beans というパッケージに含まれている。 Windows (.exe) Macint…

ブログを始めてから考えていること

さて、ダイアリーの方でもすでに振り返ってみたが、ブログを始めて3か月。普段の本業の生活はそれほど変わらないが、プライベートの時間についてはずいぶん取り組んでいる内容が変わってきた気がする。 そこで、最近僕がこのブログを更新しながら考えている…

日本語の文書に media9 パッケージでマルチメディア埋め込み

以前の記事を書いた時からの懸念であった「media9 パッケージを使ったソースを platex + dvipdfmx に通す方法」の案を、ここで紹介することに決めた。これまで触れなかったのには理由があるのだが、そうこうしているうちに ZR さんに指摘されてしまった。 mo…

「ヒカリ展」に行ってきた(3)

またまた前回の続き。 蛍光:光による励起と発光(続き) なぜ GFP がノーベル化学賞を受賞したかというのは非常に重要。 オワンクラゲの体内で、緑色蛍光タンパク質 GFP は、カルシウムイオンの濃度に応答して青く光るイクオリンという発光タンパク質と複合…

「ヒカリ展」に行ってきた(2)

前回の続き。国立科学博物館「ヒカリ展」の補足として、今回は化学的側面から。 光と色の関係性 モノの色にはいくつかの原理がある。大きく分けて自ら光る発光と、他からの光を受けて一部を吸収し残りを反射するものがある。 黒体放射:高温のものが出す光 …