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Acetaminophen’s diary

化学に関すること、TeXに関すること、ゆきだるまに関すること。

最近の話題とお知らせ

化学 TeX ニュース

ここ1週間に気づいたことと、やろうとしていることのメモ。

1. 「斜方晶系」が「直方晶系」になっていた!

2. 化学の日と化学週間

3. TeXユーザの集い2014にLTで参加予定

1. 「斜方晶系」が「直方晶系」になっていた!

結晶学の用語で、物性物理学や固体物理学、無機化学などでも使われる用語であるが、ついに“正しい”方向に進みつつある。群論のことばで「互いに直交した3つの2回回転軸」という対称性、つまり簡単には「三辺の長さが異なる直方体」の対称性をもつわけだから、orthorhombic の訳は「直方」がわかりやすいだろう。

実はそれほど直近の話題でもなく、2014年4月5日の合同評議員会議事録で、しっかり書かれている!

晶系名称変更について坂田会長より,現在用いられている Orthorhombic の日本語訳「斜方晶系」が,適切な訳語でないとの指摘があり,世界結晶年を機会に適切な訳語を日本結晶学会から提案することが提案された.議論の結果,より適切であると思われる「直方晶系(斜方晶系)」の学会決議を諮り,その使用を地道に提案していくことが承認された.

これは知らなかった… 確かにこの訳には僕も以前から疑問を持っていたし、この改定前に出版された本の中にも orthorhomobic を「直方晶の」と訳したものは存在したから、当然といえば当然。

泉先生ご自身はもちろん

とおっしゃっているし、ほかにも例えば:

などが「直方」と訳している。一方、化学系のバイブルの一つである

などは orthorhombic = 「斜方」と訳している。今後“正しい”用語が普及して定着することを祈るばかりである。

ちなみに泉先生は VESTA という Windows, Mac OS X, Linux で動作する“結晶構造や電子・核密度等の三次元データ及び結晶外形の可視化プログラム”を配布していらっしゃる。以下の論文では VESTA で作図された結晶構造の図が使われている:

こちらの Supporting info から無料で入手できる CIF ファイルを VESTA で開いて表示してみる…こともできなくはないのだが、結晶解析は専門外で今のところ使いこなせそうになかったので今回はパス。

それにしても、化学を学んでいれば高校生でも知っている用語 law of mass action を「質量作用の法則」とする誤訳は、いいかげん正してはくれないのだろうか? 化学を分かりにくくし、化学の道に進む人を減らしている要因の一つのような気がしているのだが…

追記:2014-10-28

なるほど…事情も複雑。

そうなんですね、知りませんでした!

 

2. 化学の日と化学週間

さて、先週の10月23日は「化学の日」であった。昨年(2013)制定されたばかりで、まだ認知度は低かっただろう。

日本化学会、化学工学会、新化学技術推進協会、日本化学工業協会(以下、共同提案団体)は10月23日を「化学の日」、10月23日を含む週(月曜日~日曜日)を「化学週間」と制定いたしました。

公益社団法人日本化学会 | 新着情報 | 「化学の日」制定について

 

ちなみに、国際的には「モルの日」が制定されていたりもするらしい。

モルといえば高校化学で最初に「化学苦手意識」が芽生える人が出てくる部分なので、化学を専攻する者としてはなんとか乗り切ってほしいと願うところ。

 

3. TeXユーザの集い2014にLTで参加予定

まさかのTeXユーザの集い2014にライトニングトークで参加することになった。そもそも集いに参加するのが初めてなので勝手がわからず、過去の発表資料をあさってみたが、内容も笑いの取り方も完成度が高い… しかも

登録後にこんなツイートが流れてしまってハードルが上がってしまったwww

まだ資料完成には程遠いのだが、がっつり化学の話をするつもり(笑)

他の発表では特に Unicode の絵文字の話が楽しみ♪

以上。