ヨーロッパの地図をフォントとして出力:CountriesOfEurope
【追記:2019-01-05】この記事を書いてから数年経ちました。つい先日 2018-12-29 に TeX Live に収録された新しいバージョンではという非互換な変化が起こっています。記事の内容のまま実行してエラーが出た場合は,適宜読み替えてください。(例えば
- パッケージ名が CountriesOfEurope.sty → CountriesofEurope.sty に変更
- ファミリ名も
\CountriesOfEuropeFamily
→CountriesofEuropeFamily
に変更scaled=数値
というオプションがScale=数値
に変更\usepackage{CountriesOfEurope}
では「ファイルが見つからない」というエラーが出る場合がありますので,この場合は\usepackage{CountriesofEurope}
に書き換えてください。)
うーん,従来の \usepackage{CountriesOfEurope} だと
— Acetaminophen (@aminophen) January 5, 2019
! LaTeX Error: File `CountriesOfEurope.sty' not found.
になるな…。しかもファミリ名も \CountriesOfEuropeFamily から \CountriesofEuropeFamily に変わっているし,パッケージオプションも scaled から Scale に変わっている…。
〜 ここまで追加 〜
昨日の記事が好評なようなので、もう一つ、ネタパッケージの紹介。ヨーロッパの地図を「フォント」として出力するパッケージ CountriesOfEurope である。
パッケージと Type 1 フォントが一緒に配布されていて、TeX Live には標準で入っている。実際の利用例はやはり熊澤先生のページにある。
というわけで、昨日紹介した「段落整形」が、先ほどサブブログで「北海道」を出力したときのようにデータをわざわざ入手する必要もなく、すべて LaTeX で可能である!
早速「イタリア」してみる。プリアンブルに
\usepackage[scaled]{CountriesOfEurope}
本文に
\CountriesOfEuropeFamily \Italy
と書く。これを、例えばおなじみの TeX2img などでアウトライン化した PDF を出力すれば、昨日の記事と同様の作業で段落を整形できる(先ほどのツイートのとおり)。
素晴らしい!(サンプルはこちら)
ついでに、まさか地図がフォントになっているとは信じられない! という場合のために、もう一本記事を用意した。