Acetaminophen’s diary

化学に関すること,TeXに関すること,ゆきだるまに関すること。

ヨーロッパの地図をフォントとして出力:CountriesOfEurope

【追記:2019-01-05】この記事を書いてから数年経ちました。つい先日 2018-12-29 に TeX Live に収録された新しいバージョンでは
  • パッケージ名が CountriesOfEurope.sty → CountriesofEurope.sty に変更
  • ファミリ名も \CountriesOfEuropeFamilyCountriesofEuropeFamily に変更
  • scaled=数値 というオプションが Scale=数値 に変更
という非互換な変化が起こっています。記事の内容のまま実行してエラーが出た場合は,適宜読み替えてください。(例えば \usepackage{CountriesOfEurope} では「ファイルが見つからない」というエラーが出る場合がありますので,この場合は \usepackage{CountriesofEurope} に書き換えてください。)

〜 ここまで追加 〜

昨日の記事が好評なようなので、もう一つ、ネタパッケージの紹介。ヨーロッパの地図を「フォント」として出力するパッケージ CountriesOfEurope である。

パッケージと Type 1 フォントが一緒に配布されていて、TeX Live には標準で入っている。実際の利用例はやはり熊澤先生のページにある。

f:id:acetaminophen:20150213174436p:plain

 

というわけで、昨日紹介した「段落整形」が、先ほどサブブログで「北海道」を出力したときのようにデータをわざわざ入手する必要もなく、すべて LaTeX で可能である!

早速「イタリア」してみる。プリアンブルに

\usepackage[scaled]{CountriesOfEurope}

本文に

\CountriesOfEuropeFamily \Italy

と書く。これを、例えばおなじみの TeX2img などでアウトライン化した PDF を出力すれば、昨日の記事と同様の作業で段落を整形できる(先ほどのツイートのとおり)。

f:id:acetaminophen:20150213175126p:plain

素晴らしい!(サンプルはこちら

ついでに、まさか地図がフォントになっているとは信じられない! という場合のために、もう一本記事を用意した